WORKS施工事例
耐震診断と補強の重要性
@阪神淡路大震災の倒壊家屋(平成7年)
平成7年1月17日05時46分の22秒間。「揺れていたのは、たったの22秒間」その間に2〜3回、タテ方向にドーンと突き上げるような大きな力が働きました。「マグニチュード7直下型」の阪神淡路大震災では、死者6400余名の尊い命が奪われました。亡くなられた方の8割以上が、建物崩壊による「圧迫死」でした。下記写真でお判りのように1階部分が押し潰されているのが特徴です。その後の調査で、在来工法の住宅を支える柱の「ほぞ抜け」がその主因と初めて判明しました。その後、「倒壊家屋は今の建築基準法に適合しない古い家が多かった」との報道がなされたため、新築にかかわるビルダー達は法律にしがみついてこぞって得をしました。しかし、10数年経過した今だからこそ、構造を筋交いだけに頼ることなく木造住宅の耐震性について真剣に考える時期ではないでしょうか。また、震災後、建て替えられ新築住宅よりも、もうすでに建っている数百万件の木造住宅にこそ耐震補強を進めるべきではないかと私たちは考えています。 (応急危険度判定士)

A新潟県中越地震・川口町の被災家屋
(平成16年)
「突然ドーンと始まった。電気がいっぺんにバッと切れ何がなんだか分からない。爆弾を落とされたのではと思いました。」谷側の土留め擁壁は全て倒壊し壁は継ぎ目で分離した。内部も壁が崩れ天井はたわみ、住める状態にはない。これから補強を行う予定だがはたしてどうなるのか・・自衛隊の派遣部隊が町の要請を受け破損した危険建物の取壊しを行っているが水道はまだ復旧していない。潰れた建物・住めずに荷物だけ運び出された建物・そのまま残された建物・全く無傷で生活している建物・・・明暗が100メートル200メートルの範囲内に混在している。災害は忘れたころにやってくる。はたして阪神淡路大震災の教訓が生かされてきたのだろうか?

新潟県中越地震・小千谷市の被災地 (応急危険度判定士に聞く)

平成16年10月27日より被害を受けた建物の安全性をチェックする「応急危険度判定士」が県内外から自治体職員と共に派遣されました。「今回の地震は基礎・土台部分がしっかりしているかかが明暗を分けました。」つくば市建築指導課係長の宮久保正美さんは被災地建物をこう指摘して2日間にわたり約50棟の建物を調査しました。
平成16年11月1日(月)読売新聞より (応急危険度判定士)

B能登半島地震・輪島市で死者、重軽傷多発
(平成19年)
平成19年3月25日、能登半島沖を震源とする強い地震が発生した。石川県輪島市では震度6、加速度945ガルを記録し、県内女性1名の死亡と石川、新潟県でおよそ300人の重軽傷、住居全壊380棟、半壊440棟、損壊3400棟(4月4日時点)である。全国を概観した地震予測地図では「30年以内には確率0」と判定されて地区で今回はいわば「不意打ち」を食らった感だが何処にいてもリスクから逃れられないと改めて認識、備えを徹底すべきだ。今回の倒壊建物は、明らかに壁量不足が目立つ。道路沿いは壁一枚で全面開口が大きな被害を受け、この地区は「外壁下見板張り」が多く材料の変形追従から表からは問題なく見えても実際の被害が大きいのが、中越地震との違いで、応急危険度判定は少し甘い印象だ。また、「木材劣化、メンテナンス不足、通気工法ではない」という問題点も指摘された。(輪島市、穴水町調査)
平成19年4月10日(火)信州大学工学部の五十田助教授談、新建新聞掲載

C新潟県中越沖地震(平成19年)
平成19年7月16日午前10時13分、新潟県中越沖を震源とする強い地震が発生。新潟県柏崎市、長岡市、狩羽村、長野県飯網町で震度6強を観測した。倒壊した家屋の下敷きとなり、24日時点で11人が死亡。重軽傷も1800人を超えた。住宅被害は全壊961、半壊838、一部損壊9411件にのぼる。ライフラインは電気は復旧したものの、ガス3万世帯、水道は2.2万世帯が依然止まったまま。今なお3千人が避難生活を続ける。今回の地震は上記Aの平成16年の新潟県中越地震と共通点が多い。まず、震源の深さが浅い点。(中越地震が13キロ、中越沖地震が17キロ)。推定マグニチュードも6.8で同じだった。防災科学技術研究所によると、柏崎市では周期1秒前後の短い地震波が多く観測され、これも同じ現象。この短周期の地震波はキラーパルスと呼ばれ、低層の木造家屋に共振を与え家屋倒壊を促進した。東京大学地震研究所では、今回このキラーパルスに加え2〜3秒という長めの周期の地震波も検出された。キラーパルスでの細かい破壊にさらにとどめを刺した感じだ。平成19年7月30日(月)新建新聞掲載

D岩手・宮城内陸地震(平成20年)
平成20年6月14日『岩手・宮城内陸地震』が発生しマグニチュード7を超える内陸部の地震は1995年の阪神淡路大震災・2000年鳥取県西部地震に続き、過去50年間で3度目の大地震となった。国の中央防災会議はM7以上の直下型地震が首都圏で起きた場合、最悪の場合85万棟の建物全壊、1万人超の死者が出ると想定している。 
今こそ『耐震化』を急げ!
岩手宮城内陸地震は内陸の浅い位置で(深さ8キロ)で起きたマグニチュード7.2の強い地震。岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強を記録し、岩手県一関市では4022ガルというこれまでに無い大きな加速度(重力加速度の4倍)を観測した。住宅被害は全壊4棟、半壊7棟(6月23日現在)である。同じ震度6強のBの地震では約2300棟、Cの地震では約7000棟の全半壊があったことを考えると被害は大幅に少ない。今回の地震は大きな震度と加速度に対し地震動は0.2秒という極短期周期帯にあり、木造住宅固有の周期と共振せず建物被害を免れた。(Aの川口町の周期は1〜2秒、C柏崎市は周期2〜3秒と長く建物被害が大きかった。)瞬間的に大きな力が発生しても建物の受ける総エネルギーは低く、大きな変位を生じさせなかったことは不幸中の幸いであり、建物を壊す揺れとしては『震度5クラス』であったわけだが、震源や地盤の条件が変われば建物被害はもっと大きくなる可能性がある。耐震化が急がれる状況は変わらない。 平成20年6月30日(月)新建新聞掲載

震災建物応急危険度判定士・・・大地震で被災した建物を調査し余震などによる倒壊の危険性、壁・窓ガラスの落下や付帯設備の転倒などの危険度合いを判定する建築士です。2次災害を防止することを目的に各県の登録建築士で組織されています。
*わたくしたちは、登録建築設計事務所としてこの「震災建物応急危険度判定士」知事登録おこなっております。「被災」の場合は、県からの指令で「被災家屋の調査」のボランティア活動にあたります。
                          (応急危険度判定士)


旧耐震基準で建てられた昭和56年以前の建物は優先的に診断を
受けましょう。


耐震診断はうけたものの耐震補強にまで至らない理由・・・
2008年『防災白書』より市民は防災意識は高いものの具体的な行動を取る人は少ないと指摘。実際、容易に取り組める『家具の転倒防止』でさえ実施率は24%であり『面倒くさい』『お金がかかる』等の理由が上位を占めた。
A 新潟中越地震の半壊・倒壊家屋の半壊  中越  

平成19年3月・能登半島地震

平成16年10月・中越地震

平成16年10月・中越地震
阪神淡路大震災では、下からの約4トンの突き上げ=引抜力の「柱のほぞ抜け」が主因で倒壊しました。
B 現在の新築住宅 新耐震基準(在来工法)
ホールダウン金物 火打ち土台・ベタ基礎で構造補強しています。
C 既存住宅の耐震対策(自分でも出来る!)
小屋浦のゆるんだ「羽子板ボルト」の締め直しは自分でもできます。
「小屋束」のカスガイ打ちを両面打ちして補強してみましょう。
D 既存住宅の耐震対策(国の定める耐震診断法で私たちは診断をおこなっています。また、耐震補強工事は適材適所で行うようにアドバイスしています。)
後付けの「ホールダウン金物」で強烈な柱のホゾ抜けによる倒壊防止を目的とする補強をいたしましょう。引抜耐力5.5トン(埼玉県工業技術センター試験)の金物がお勧めです。
【施工例】外付けホルダウン耐震金物で補強&
           軽量屋根葺き替え
   【After】↓


上の写真は外装をリフォームされたお宅ですが、【耐震補強】を写真のように行いました。・・・外壁シリコン塗装でホールダウン金物を綺麗に同時塗装しました。
屋根は軽量のガルバニウム鋼板屋根に葺き替え




○塗装耐震補強同時施工がおめです。(標準6箇所)
 外壁塗装など外装工事の詳細
 
左:出隅部分              右:玄関コーナー部分
下:和室コーナー雨どい部分

外付けホールダウン金物と施工部材

耐震補強 概算費用 2万円(1箇所) 標準施工6〜9箇所
    ◎地震情報
  地震予知研究センター
  地震調査研究推進本部
  本日の関東地震状況地図  

*概算価格は目安とお考えください。お家の状況やプラン、工法、仕上材、設備器具等により変動いたしますので必ずお見積りをおとりください。